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春の薬膳は旬の食材で解毒効果が期待できます
厳しい寒さを乗り越えるためにじっとして過ごし
自然界すべてのものが余分な老廃物をため込んでいます。
冬から春に季節が移り替わった時に「陽」の気が盛んになり
肝臓も活発になってきます。
その溜め込んだ老廃物を排出するのが旬の食材です。
ポイントは解毒です。
詳しく見てみましょう。
春の薬膳 解毒効果7つの食材
春の旬の食材に薬膳効果があり、特に山菜がおすすめです。
なぜなら食材のアクが解毒作用をしてくれます。
春の旬の食材
- くつし
- スギナ
- えんどう豆
- うど
- セロリ
- 筍
- ふき
春の薬膳:つくし
<つくしの薬膳的なお話>
●アクによっての解毒作用(つくしのアクは強いのでしっかりアクとり)
●この季節にケアしたい「肝臓」に優しく、更に肝臓の調整役の「肺」にも優しい
●血を補う
●目の不調対策
<つくしの栄養&作用>
●花粉対策---フラボノイド
●視力回復、美肌---βカロテン
●アンチエイジング、免疫対策---ビタミンC
<組み合わせ&調理法>
つくだ煮や卵とじ、天ぷら、炒め物に
名前の由来
●当て字説---形が筆に似ているから「土筆」
●スギナに付いてそばに生えるので「付く子」
春の薬膳:スギナ
<スギナの薬膳的なお話し>
●むくみ解消
●自律神経を整える
●爪、歯、髪の育成サポート
●デトックス効果
●膀胱炎や尿道炎に
●免疫活性
●腸内バランス
<スギナの栄養&作用>
●コレステロールを下げ過酸化脂質生成を抑制---サポニン
●コラーゲン、エラスチン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの構成し細胞を活性化する
---ケイ素
●骨格の形成、筋肉の収縮、血液凝固、細胞機能調整---カルシウム
●たんぱく質の合成、エネルギー代謝、筋肉の収縮、体温調節、血糖コントロール---マグネシウム
●細胞維持機能、神経機能正常に保つ、筋肉の収縮など---ナトリウム
●コレステロールやダイオキシンなどの解毒---葉緑素
※カルシウムはほうれん草の150倍、カリウムはほうれん草の5倍
他にも 鉄、亜鉛、マンガン、銅、カリウム、リンなどの栄養があります。
優れものですね。
<組み合わせ&調理法>
お茶
メモ
スギナの胞子がつくしで、つくしが枯れるころスギナが生えてきます。
このスギナを洗って、乾燥⇒切る⇒炒る⇒お茶としていただくといいんですね。
春の薬膳:えんどう豆
さやえんどう・絹さや、グリンピース、スナップエンドウ、みんな仲間です。
<えんどう豆の作用&栄養>
- 利尿や解毒作用。
- 胃腸の働きを助け、血行促進。
- 氣のエネルギーを補う。
- 咳やたんを抑える。
- 疲労回復。

<組み合わせ&調理法>
●ベーコンと炒めて---疲労回復
●のりと合わせて---ほてりを冷まして、気血の巡りを改善
卵と炒めたり、海老を使ったり・・・
春の薬膳:うど
野生のうどには強い苦味があります。
<うどの作用&栄養>
●老廃物の解毒効果
●水分代謝の乱れで起こる頭痛や関節痛に
●冷えによる足腰の痛みに
<組み合わせ&調理法>
酢味噌和え、油揚げと炒める
春の薬膳:セロリ
<セロリの作用&栄養>
●ストレス緩和
●高血圧予防
●身体の熱をとり頭に昇った気を降ろす
※香りが緊張を和らげます
<組み合わせ&調理法>
椎茸と組合せて---高血圧予防
いかと組合せて---コレステロール値を低下
豚肉と一緒に---体のほてり解消
春の薬膳:筍
<筍の作用&栄養>
●痰を取り除く
●気の巡りを正常にする
●お腹の張りの改善
●体にこもった余分な熱を冷ます
●イライラ、発熱、のぼせ、ほてり、目の充血を和らげる
●便の排出を促す
<組み合わせ&調理法>
●かつお節と合わせて---脳の老化防止
●鶏肉と合わせて---セロトニンパワーで落ち込んだ気分を和らげる
●セロリや黒きくらげと一緒に---生活習慣病の予防
春の薬膳:ふき
春の到来を感じさせてくれる食材です。
<ふきの作用&栄養>
●痰を止め、痰の排出を助ける
●血の巡りを活発にし、血をきれいにする
●解毒作用
●生理痛、肩こり、ニキビ、肌のくすみにもおすすめ
<組み合わせ&調理法>
●お魚と一緒に煮ると---魚の毒を抑える
●昆布と一緒に炒めると----むくみやだるさを解消
春の薬膳 まとめ
春の旬の食べ物は
春に起きやすい体の不調やトラブルを改善してくれます。
例えば
春の風邪や、かすみ目など目の症状、やる気がない、胃腸の不調、肌荒れ、首や肩のコリ
など・・・
春に負担がかかる臓器は「肝臓」です。。
肝臓は解毒と血に関係している臓器で、ケアすることで改善できます
薬膳は自然の摂理に沿って生きることなので、旬の食材をいただくことで心身共に整うのです。